概要

概要

シングルオペ2Radio(SO2R)とは、シングルオペであることは変わりないのですが、1人で2台の送信機を使いM/Sの様な運用を行う形態です。
基本はシングルオペですから2波同時送信以外の制限はありません。バンドが違っていても同時送信はできません。
JARL主催の国内コンテストでは”電信(電話)シングルオペ・オールバンド”と言う部門が該当します。  

zLogではバージョン2.8より、SO2Rでの運用サポートを行います。

zLogでのSO2Rサポート(2.8.0.0~)

メインウインドウ

下図のように、コール入力欄を左右に配置したレイアウトです。左はRIG1、右はRIG2です。下段がRIG3です。
RIG1/RIG2はリグコントロール対応で、RIG3はリグコントロール非対応です。RIG3はRIG1/RIG2以外の何かと言う使い方になります。(従来のVirtual Rigと同じイメージ)
実際のRIGの配置も左側にRIG1、右側にRIG2を配置して下さい。そうすることでzLogの画面と視覚的なイメージが一致します。

受信用に選択しているRIGは青枠表示、送信用に選択しているRIGは緑色のランプが点灯します。送信/受信共に独立してRIG1/RIG2を切り替えることができます。

SO2Rメインウインドウ

設定

  1. SettingsメニューのOptionsをクリックして、Optionsダイアログを表示しHardware2タブを開きます。
  2. SO2R Supportグループで、「COM Port」又は「SO2R Neo」を選択します。

設定画面

Auto RIG switch機能

Auto RIG switch機能とは、連続CQ時にRIG1/RIG2交互にCQを送信する機能です。深夜帯などに2つのバンドを交互に送信することでオペレーションの軽減を行うものです。

CQ Invert機能

CQ Invert機能とは、CQの際に受信RIGの逆側RIGでCQを送信する機能です。Auto RIG switchと併用できます。
これは下記の様な使い方になります。

  1. RIG1でCQ
  2. RIG1でCQ後コール待ち
  3. RIG1でコール待ちorピックアップ中にRIG2でCQ
  4. RIG1でピックアップできれば交信
  5. RIG1でピックアップできない場合、RIG2でコール待ち、RIG1でCQへ

RIG3とペアになるRIGの選択

Auto RIG switch機能とCQ Invert機能でペアとなるRIGを選択できます。

  1. RIG3がOFFの場合、RIG1とRIG2がペアとなります。
  2. RIG3がONの場合、”RIG3とペアとなるRIGの選択”チェックボックスでRIG1/RIG2w選択できます。
  3. 機能#150(SHIFT+D)のショートカットキーで順にトグルします。
RIG1 RIG2 動き
OFF OFF RIG3のみ
ON OFF RIG1とペア
OFF ON RIG2とペア
ON ON RIG1/RIG2両方とペア(RIG1~RIG3を順に回る)

システム構成例

zLogでのシステム構成例です。
いずれもRIGが2セット、PC(zLog)が1セット必要です。

自作の切り替え器を使うケース

図ではCWのみですが、実際はAudio系(MIC/Headphone)の切り替え機能も必要です。

WinKeyerやSO2R Neo等の2RIGに対応した機器を使うケース

CWのみの場合は、WinKeyerでも可能ですが、Phoneも含めたSO2Rの場合はSO2R Neo等の専用の機器をします。
(WinKeyerはAudio系(MIC/Headphone)の機能はありません)

SO2R運用をサポートする機器

リグ切り替え信号(2.8.0.0~)

バージョン2.8より現在選択中のRIGを表す信号をCOMポートに出力できます。

選択RIG DTR RTS
なし OFF OFF
RIG1 ON OFF
RIG2 OFF ON
RIG3 ON ON

SO2R Neo(2.8.0.0~)

JH5GHM OMが頒布するSO2R用インターフェースBOXです。
リグ/MIC,Headphone/CWの切り替えの他、送信時にどのRIGの受信音をHeadphoneに流すかなどを制御できます。