CWのパイルアップを経験したことのあるかたならおわかりかと思いますが、コールしてくる局がみんなゼロインで呼んでくると、ピーーーと音が重なってしまいピックアップできない状況になってしまいます。そんな時にピックアップできるのはFずれしている局だったりします。
Magical Calling機能とは、XITをONにすることでCW運用においてゼロイン推奨や無線機の性能向上(周波数精度/オートゼロイン機能)などの理由により、各局が同一周波数で相手を呼ぶことで相手側の選択度が極端に下がることを回避し、ピックアップされやすくする機能です。
一言で言うとわざとずらして呼ぶ言うことですが、相手がナローフィルターを使っているとかすりもしないことがあるので注意が必要です。
PacketClusterの普及も多くの局が同一周波数で相手を呼ぶ原因と考えられます。
zLogでは運用時の動作モードとしてCQモードとSPモードの二つの動作を用意しています。
CQモードとはCQをかけRunning時の動作モードです。SPモードとはS&Pを行う時のモードです。
ウインドウ右上にどちらで動作しているかの表示が追加されています。
下記の操作でCQ/SPモードの遷移が行われます。
CQモードへ遷移する条件 | SPモードに遷移する条件 |
---|---|
F1キーでCQを行う SHIFT+ZでCQを行う CTRL+ZでCQを行う コール欄に「,CQ」と入力する 最後の周波数へジャンプする(#105) ショートカットキー操作を行う(#120) |
BandScopeでSpotをダブルクリックしてQSYする コール欄に「,SP」と入力する ショートカットキー操作を行う(#120) VFOを回す(周波数を変更する) |
具体的にはSPモードでのキーイング時に、わざとプラスマイナス10~100Hz程度自動的にXITすることにより、相手局側でpickupされやすくします。
(相手局にはXITした分だけトーンの音が違って聞こえているはずです)
XIT幅は100Hz以内程度でランダムに設定し、Auto CancelがON時は交信確定時に自動的にクリアします。
CQモード時は動作しません。
※相手局が極端に狭いフィルターを使っているとピックアップされないことがあります。状況に応じて手動で周波数を設定して下さい。