Z-Serverのセットアップ
ここではZ-Serverのセットアップを説明いたします
Z-Serverでできること
マルチオペ・マルチTXのコンテストの際に、ログの共有・コンテストナンバーの共有・チャット・PacketClusterの情報共有などができ、社団局の大きな支えとなります
必要なもの
2台以上のインターネット(または、同じルータ)に接続されたPC
これはZ-Serverを起動させて、ログの共有やチャットなどするための仕事をするサーバを立てるPCとzLogでロギングするPCを同じにしても構わないためです。
ただし、ここでは同じルータに接続された場合のみ説明いたします
Z-Serverを行うPCおよびロギングだけのPCにおいて共通する作業
それぞれのPCの住所(IPアドレス)を知るための作業
コマンドプロンプトを検索し、開く
![cmd1](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195389228-5b76aec3-39bc-4e96-87a1-da8daad3e011.png)
黒い画面にipconfigと入力し、エンターを押す
![cmd2](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195389470-14c9efe5-b088-49c2-b602-d8a056b662c1.png)
出てくる文字列の中で、無線接続の場合はWi-Fi, 有線接続の場合はイーサネットというところの配下にある「IPv4の横の数字をメモする」
- ここではZ-Serverを立てるPCは192.168.134.121でした
![cmd3](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195390297-27744bd6-46e7-4eb3-bf9c-33e572427a79.png)
Pingを通して、お互いが通信できるか確認する作業
お互いが接続できるかを確認するためにpingという通信をする必要があります。しかし、その通信は安全のためにファイアウォールと呼ばれるものに止められてしまうので、その設定を変更します
windows homeボタンを押し、歯車マークの設定を開く
![set2](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195391149-8f73f98a-35cb-4f2b-aecb-7a2b930ffb0f.png)
更新とセキュリティを押す
![set3](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195391453-edd3bdf1-3037-4ea9-92d2-16bdaa1b51aa.png)
Windowsセキュリティを開く
![set4](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195391836-25317a27-3308-4543-9749-bcd51492c269.png)
ファイアウォールを開く
![set5](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195392013-ef90e16f-5431-41d7-b948-a6579573aa3f.png)
プライベートネットワークの右にアクティブと来ていることを確認する
![set6](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195392488-29938f4f-81a2-4e3b-a805-5bed6f06175b.png)
違う場合は
Wi-Fiの設定をするところから
![setbef1](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195392682-b55b0ce7-67ba-4f81-9385-8ff3bfd7f1cd.png)
現在接続中のものの、プロパティを押して
![setbef2](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195392889-6a7831ad-3252-422f-910a-00733aa91e2c.png)
プライベートにチェックを変えてください
![setbef3](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195393128-30ce9368-3930-4c93-a4d8-19d10c116eef.png)
詳細設定を選ぶ
![set6](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195393312-06e5bd3f-ebc0-4115-b4d0-8845d4998dda.png)
受信の規則を選ぶ
![set7](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195393523-82c09ffa-55fa-48e0-9cfc-c001c4da99e3.png)
ファイルとプリンタの共有 (ICMPv4)をクリックして青くし、右側の有効化を押してください
![set8](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195393986-5bd1fc96-257d-4e42-b905-b9792428f3ee.png)
チェックがついたことを確認してください
![set9](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195394198-91942a6d-0eac-48ea-9f95-fa3a247644e9.png)
これで事前の準備が完了です
Z-Serverを立てるPCが必要なこと
Z-Serverのインストール
ここからZ-Serverをダウンロードする
![install1](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195394524-c0fbf27e-f8d9-4799-be13-dd08341e72bf.png)
zipフォルダを解凍するとその下にまたzipフォルダがあります
![install4](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195394891-30660536-5232-4dd5-b673-eb2cffc50f68.png)
ご使用のPCのbit数に合わせて、適切な方を解凍し、置き換えてください
ここでは64bitなので、x64を解凍し、解凍してすぐの位置にあったものを削除し、x64から出てきたもので置き換えています
![install6](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195395247-bec1f6fc-9f9c-4347-8db8-93dda6fb8a50.png)
Pingを通して確認する
再度、上と同じ方法でコマンドプロンプト(黒い画面)を開く
Zserverを立てるPCで、ping (zLogを使うPCのIPアドレス)と入力してエンターを押す
- ここでは “ping 192.168.134.121”
- 画像は間違えて、zLogのPCからZserverのPCにpingを叩いていますが、気にしないでください
- 基本的には使うPCすべてに行ってください
![setsub2](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195395959-cf936d58-b942-4573-85cf-28cb5549a340.png)
そして、応答があり、損失が0%に近いことを確認してください(接続できない場合は、ルーターとの接続やファイアウォール周りを確認してください)
Z-Serverを起動する
インストールしたZ-Serverを起動してください
ファイアウォールの警告が出た場合は許可してください
![zserver2](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195397376-a97e5438-d971-4ae5-a7b6-bc04414b36cb.png)
コンテストの種類を選んでください
- これはZ-Serverでの得点表示のために使うものです。そのため、対応していないコンテストの場合でもzLogの機能自体には支障はありませんので、その場合は適当なコンテストを選んでおいてください。
![zserver](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195397593-6d35ca87-182a-4c7b-8696-7c59df4267e8.png)
このような画面が出てきたらServerが立ちました
![zserver3](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195397651-906ca813-cfeb-4e7d-90eb-2b5f3556bfa6.png)
zLogを使うPCについて
zLogを通常通り起動します
![zlog1](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195398128-a921cd03-ee25-4e44-8d93-3a6ca0592f25.png)
設定 -> オプションを選びます
![zlogsub1](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195398298-c655c031-d6e3-44e1-bed5-35cd6b72fe65.png)
ハードウェア2に行きます
![zlogsub2](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195398351-0f6ef9e2-dd51-4ebe-9a89-002cabcdfe9d.png)
Z-ServerをNoneからTELNETに変えます
![zlogsub3](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195398504-878c0bcd-6f06-4963-8000-ae053d11b4da.png)
TELNET設定を押して、Z-Serverを建てたPCのIPアドレス(ここでは192.168.134.121)を入力します
![zlogsub4](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195398734-48c3cffa-e021-48ba-95b5-0bbc3f4a505e.png)
注意! Z-ServerのPCでzLogを使う場合、そのPCのzLogはIPアドレスではなく、localhostと入力します
![zlog4](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195399120-d9cefc73-cac0-42ae-86d7-8be780a026cb.png)
そして、PCの名前を好きなように決めましょう(ダブりがないようにしてください。ここではsubにしています)
![zlogsub5](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195399232-5eab3b1f-e498-4fd7-b7c6-de284586881a.png)
そして、OKを押してください
ネットワーク -> Z-Serverに接続を押してください
![zserverzlog1](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195399530-7d6015e9-350a-4a47-9137-05c2a859c341.png)
ログをどのようにするか選んでください
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Merge local log with Z-Server : ローカルのPCのログと、Z-Serverでつながったネットワーク上のログをマージします。
これは「ローカルPCにないQSOをネットワークからダウンロード」および「ネットワークにないQSOをローカルPCからアップロード」することでマージしますので、既存QSOが削除されることはありません。したがって、再接続時だけでなく、初回の接続時に選択しても安全です。
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Download log from Z-Server (Erase local log) : ローカルのPCのログを完全に消去して、ネットワークからログをダウンロードします。初回の接続時以外は絶対に必要な場合でない限り、このオプションを選ぶべきではありません。
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基本的にはMergeで良いでしょう
![zserverzlog2](https://user-images.githubusercontent.com/58735989/195399589-948c59a9-455c-4c47-9128-3760f13ad7e7.png)
そして、OKを押すと Z-Serverと接続できます
- 接続されるとツールバー上にアイコンが表示されます。また、接続後にネットワークから何らかの理由で切断された場合、警告ダイアログが表示されます。
機能や使い方について
設定の説明について、長々とお付き合いいただきありがとうございます。
長くなってしまったので、機能や使い方はZlink(Z-Serverに接続したzLog)の機能にてご紹介いたします。