リグとの接続に関するFAQ

目次

FAQ-2 リグコントロールに関すること

FAQ-3 CWキーイングに関すること

FAQ-2-1 リグコントロールとCWキーイングを1本のUSBケーブルで行う

質問

USBポートをもつリグで、リグコントロールとCWキーイングをUSBケーブル1本でやりたいです。どうすればいいですか?

答え

リグによって、できるものとできないものとがあります。まず、マニュアルのリグコントロールのページを読み、自分のリグがどのような機能に対応しているかを確認してください。リグのUSBポートが持つ機能により、以下の4つの可能性が考えられます。

(1) 仮想COMポートを2つ持つリグの場合(IC-9700, IC-705, FT-991A, FT-891, TS-890 など)
リグコントロール用のCOMポートと、CWキーイング用のCOMポートを別に持つリグの場合は、リグコントロールの設定(ハードウエア)でそれぞれのポートを”Control port”と”CW port”に設定すればOKです。(例として、IC-9700での設定方法がマニュアルにあります。)

(2) 仮想COMポートを1つしか持たないがCWキーイングに対応するリグの場合(IC-7300 など)
1つのCOMポートをリグコントロールとCWキーイングで共用できるタイプのリグでは、”Control port”と”CW port”におなじCOMポートを設定し、運用ができます。(例として、IC-7300での設定方法がマニュアルにあります。)

(3) 仮想COMポートを2つ持っているが、CWキーイングに対応していないリグの場合(IC-9100, IC-7100 など)
リグコントロールはできますが、CWキーイングには対応していないため、CWキーイング用のインターフェースを別途用意する必要があります。 インターフェースの作例としては、nksg氏によるUSBIF4CW や、USB-シリアル変換ケーブルを介してシリアルポートでキーイングするものなどがあります。マニュアルのCWキーイングのページも参考にしてください。

(4) 仮想COMポートを1つしか持たず、CWキーイングに対応していないリグの場合(TS-590,TS-2000 など)
(3)の場合と同じです。CWキーイング用のインターフェースを別途用意する必要があります。ただし、CATコマンドを使ってCW符号を再生する機能が使える場合があります。その場合は別途インターフェースを用意しなくてもCWの送出が可能です。

FAQ-3-1 CWが突然全く打てなくなってしまう

質問

コンテスト中、CWキーイングが突然できなくなりました。
仕方ないのでzLogを再起動すると回復しましたが、何か起こりましたか?

答え

考えられる原因のひとつはUSBへのRF回り込みです。

以下説明長いです。

  1. 最近のUSB直結でPC接続できるリグに対応するため、 リグコントロール用のシリアル通信と、キーイング用のシリアル通信を 共用するようにしました。(そうしないと実現できない)
  2. 屋外でのノートPC使用時に給油等で発電機を止める際などの停電時にリグは電源OFF, ノートPCはバッテリー駆動となるが、通信はできないため結局zLogを再起動することに なるため、リグコントロールのウインドウにON/OFFのスイッチを設けてシリアル通信を ON/OFFできるようにしました。
  3. そのついでに、zLogはUSBケーブルの抜去を検出すると、リグコントロールをOFFにするようにしています。 これはリグ直結,シリアル変換ケーブル,その他I/F機器はUSB接続なので、抜けたと言うことは 何らかのトラブルが発生したと推測できるからです。
  4. 上記1と2よりリグコントロールをOFFにするとCWキーイングができなくなります。
  5. ここで本題ですが、USBにRFの回り込みが発生してUSBコントローラがリセットされるような状況(詳細はわかりません)になると、 上記3が発動してリグコントロールをOFFにしてしまいます。 そうすると突然CWキーイングができなくなります。(同時にリグコントロールも止まっているはずです)

突然CWキーイングができなくなったら、リグコントロールウインドウ左上のスイッチがOFFになっていないか確認して下さい。
OFFならONにするとキーイングできるようになります。
ONなら別の原因と思われます。

参考:モバイル対応

FAQ-3-2 Ctrl-Z でCQの繰り返しをしたら、間隔なく送出を繰り返してしまう

質問

USBケーブル(COMポート)を経由してリグと接続し、CWキーイングの設定をしました。Ctrl-Z を押してCQを一定間隔で繰り返すつもりが、間隔が無く、延々と繰り返してしまいます。何が問題なのでしょうか?

答え

いわゆるCATコマンドを経由したCWキーイングを行っている場合に起こりうる現象です。

zLog令和では、COMポート経由のCWのキーイングには2通りの方法が使用されます。1つはzLog側からCOMポートにより直接キーイングを行う方法で、もう1つはCATコマンドによりリグ側のキーイング機能を使う方法です。   前者ではCWの文字の送出をzLog側で制御できるため、送出間隔の設定(「各種設定]-「運用設定」-「CW/RTTY」タブの「CQ繰り返し間隔(秒)」)はメッセージの最後と次のメッセージの間隔になります。しかし後者では、メッセージをCATコマンドにのせて送出するため、送出間隔の設定はメッセージの頭と次のメッセージの頭の間隔になります。従って、送出間隔の設定がメッセージ送出に掛かる時間より短いと、間隔がなく詰まった時間で送出されてしまいます。  

CATコマンドによるキーイングでは、送出間隔の設定時間を、本来の間隔とメッセージ送出に掛かる時間を足した値としてください。

例: 「CQ TEST DE …… TEST」(メッセージ 4秒) <—-間隔 3秒 —-> 「CQ TEST DE …… TEST」(メッセージ 4秒) としたい場合は “7秒” と設定する。

ただしこの設定は全リグに共通の設定となりますので、異なるキーイング方式を適用した複数のリグを接続している場合、それぞれの間隔が一致しなくなります。フィーリングを一致させたい場合は、キーイング接続している全てのリグで同一のキーイング方式を採用してください。

FAQ-3-3 相手のコールサインを入力途中でTABキーを押したあと、追記や修正ができないことがある

質問

相手局に早くコールバックするため、コールサイン欄に入力を途中までした状態でTABキーを押し、さらに続きを入力したり一部修正をしたりするテクニックを多用しているが、なぜか一部のリグでそれができないことがあります。何が問題なのでしょうか?

答え

FAQ-3-2 と同様で、いわゆるCATコマンドを経由したCWキーイングを行っている場合に起こりうる現象です。CATコマンドによるキーイングでは、コマンドにメッセージ文字列をいっぺんにのせてしまうため、TABキーを押した時点で送出文字列が確定してしまいます。そのため、あとから未送出の文字を修正したり、追加したりすることはできなくなります。
もしこのようなテクニックを多用するのであれば、COMポートやUSBIF4CWなど、zLog側から直接(1文字ずつ)キーイングする方式を使用してください。